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INTERVIEW 02

Iターン編

福岡に住んでいた時よりも

家族の時間が増えた。

小値賀港から歩いて5分ほどの本通りから少し入ったところにある、小さな一軒家風のお惣菜店。

 

2020年のオープン以来、人気のコロッケやメンチカツはもちろん、おにぎり、お弁当や夕飯のおかずにぴったりなお惣菜など、豊富なメニューが人気のお店です。

 

今回は、福岡から移住された小松さんご夫婦に、島への移住のきっかけや島暮らしのこと、子育てのお話を伺いました。

奈津子さん:実際住んでみたらすごい静かで、人が通ってないところもよくあったりして、ほんとに「のどかやなぁ~」って。車を運転してても、全然誰ともすれ違わないこともあるし、公園へ行って「貸し切り~のびのび~」みたいな感じのこともよくあるし。都会と時間の流れが違うってこういうことなんだろうな、と移住してきてからほんと体感しました。

奈津子さん:ゆっくりのんびり過ごせるようになりました。ほんとに福岡にいる時は、一緒に過ごす時間がほとんどなくて、すれ違い生活だったのが、お店を一緒にしていて、ほぼ毎日一緒にいるようになって、全然違う生活になったし。小さい島でいろんなところが近いから、それがどこでもサクッと行きやすい。人との距離も近いから「ちょっとこれしよう」っていうとすぐできちゃう。「ちょっとピクニック行こう♪」って言って、じゃあ空いてるお友達にちょっと声かけて、「行ける人行こうか♪」とか。家族ぐるみでのお付き合いも、いろんな人に知り合えて、その人達と楽しく一緒に過ごせるのがこの島ではすごいありがたいなって思ってます。

ーお二人とも福岡出身とのことですが、小値賀に移住したきっかけを教えていただけますか?奈津子さん:私の家族が3年前に、(小値賀で)お店をすることになったので、私はちょうど仕事をしてなかったのもあって、小値賀に来て手伝う形になりました。

勇樹さん:オープンしてから1ヵ月位やってたけど、結構大変そうで、最初はすぐ福岡に帰ってくる感じだったけど、それは難しそうで。その時期、ちょうどコロナが感染拡大して、僕、(福岡の)居酒屋で店長をしてたんですけど、1ヵ月位休んでいいよっていう時期があって、僕も小値賀に来て(1ヵ月間)お店を手伝うことになりました。1ヵ月、福岡の忙しい環境とは違って、ゆっくりと流れる小値賀の時間の中で、釣りをしたりだとか、畑も始めてみたりとかして。元々、自分でお店を持ちたいという希望があったので、このタイミングで(福岡の)居酒屋を辞めて、小値賀に来ることを決意しました。

ータイミングも大事ですね!実際に思いきって都会から離島へ来てみて、何か感じたことはありましたか?福岡とはだいぶ違う生活になったと思いますが。

 

勇樹さん:福岡にいる時は、毎晩コンビニに行って、お菓子を買ってお酒を飲んでたりしたけど、小値賀では手に入らなくて。今はネットが使えるから、友達とかにも「物がなくて大変やろ、不便やろ」って言われるけど、小値賀にいても手に入る。そんなに心配しなくてもいいかな。

ーたしかに、小値賀は静かでのんびりしてますよね。それを楽しめるのはいいですね。その他、小値賀に来て良かったことはどんなことですか?

 

勇樹さん:福岡で仕事が忙しくて、家族との時間が取れなかったけど、小値賀に来てからは、プライベートの時間が取れるようになって。お店もしっかり週休2日にしてます。

ー移住した後は、島の人たちにどうやって馴染んでいったのですか?

 

勇樹さん:(小値賀に)来てからしばらくほとんど友達ができないっていう時期があって。小値賀では、もうそれぞれのコミュニティがあって、そこにどうやって入ったらいいのかなっていうのは考えてて

【お惣菜屋 Soul Kitchen(ソウルキッチン)店主】

小松勇樹さん・奈津子さん

​小値賀島の笛吹地区にあるお惣菜屋「Soul kitchen」のご夫婦。二人とも福岡出身で、結婚された後も福岡に住んでいましたが、奈津子さんの家族が小値賀島で惣菜店をオープンしたことをきっかけに、夫婦で移住を決意。今年で4年目を迎える島のお惣菜屋さんとして観光客はもちろん、島民にも人気のお店です。

たまたま店の前にバットを置いてたら、お客さんで来た人が、体協野球部に誘ってくれて。その体協野球部からの繋がりで、消防団にも誘ってもらって、今では頻繁に練習後とか飲みに誘ってもらったり、消防団の訓練の後は飲みに行ったりとか。

飲みに行くだけじゃないけど、そこでコミュニティができて、お店にも買いに来てくれたりもするので、ほんと誘ってもらって良かったなっていうのはあります。

ほんと、挨拶は大事だなって思いますね。会った人達、島の人達に挨拶をしましたね。都会じゃたぶん挨拶することは無かったと思うんですよね、顔を知らない人に。でも(小値賀では)挨拶したら、気さくに挨拶を返してくれて、そこから話が膨らんで仲良くなって、お魚もらったり、お野菜もらったりっていうこともあるので、島に溶け込む努力みたいなのは大事なのかなと思います。

ー田舎での挨拶の文化は大事ですよね。移住者は特に挨拶を心がければ、島の人も受け入れてくれる感じがしますよね。そういうことができる人は島暮らしに向いてるんじゃないかなって思いますね。
では、そんなお二人のような離島移住に興味がある人へメッセージをお願いします。


奈津子さん:移住者が結構、小値賀にいると思うので、その人達にもちょっと声をかけてみたり。最初は少し島の人と関わるのがドキドキする感じだったら、うちの店に来て私達に声かけてもらってもいいですし。

ワンクッション置いて、私達の知り合いの方と仲良くなってからとか、そんな感じでも広がっていくのかもしれないから、ちょっと軽い気持ちで来てみて、知ってみて、「(小値賀の暮らしは)自分と合うかな」とかそんな感じで。「絶対移住!」とかじゃなくて、少しずつ慣れていくとかでもいいのかなって思ったりしますね。

勇樹さん:息子の凪太がおると、まじ安心感がある。はははっ(笑)

INTERVIEW 02

子育て編

近所のおばちゃん達が

声をかけてくれる環境は

自分の中ですごく安心感があった

ー福岡で出産を迎えた時の様子を教えてもらえますか?

 

勇樹さん:コロナ(自粛期間中)っていうのもあったし、僕が行っても何もできないから。お店もなかなか休めないので、ひとりで産まないかんという、結構(奈津子さんが)不安定になってたので、寝る時もずっとテレビ電話してましたね。心配ではありました。やっぱり。

ー小値賀は人と人の距離も近く、子育てしやすい環境は整っているのはありがたいですね。そういう繋がりの中でお友達もできるとより島暮らしが楽しめそうですね!そんな島暮らしをしていく中で、これからやってみたいことはありますか?

 

奈津子さん:畑をいずれはお借りして、無農薬のお野菜を育てられるくらいなりたいなって、教えてほしいな、野菜づくりって今は思ってます。

ー島に移住後に妊娠されたとのことですが、妊娠が分かった時はどんなお気持ちでしたか?

 

奈津子さん:福岡にいる時は、お互いすれ違いで忙しかったのもあったし、結婚して5年位してからこっち(小値賀)に来たんですけど、もう二人で生きていくのかなって小値賀でのんびりしてたら、この子が私たちのところに来てくれて、最初はびっくりして。こういう環境のいいところでゆっくりしてたのが、やっぱり良かったのかなって思います。

健診は佐世保の病院に通っていて。船で行くのですが、妊娠してるので高速船の揺れとか怖かったから、フェリーで行って、片道3時間、3時間、(往復)6時間で。健診はなかなか体力がいったなって思いました。初めての妊娠だったし、気分転換になるしって感じで、旦那と一緒に健診に行ってたので、楽しいとこもあったけど、2〜4人目になってくると、上の子もいるし、(佐世保まで)通うのは大変なのかなって思いますね。

ーやっぱり生活環境って大事ですよね。心と身体のバランスが取れたのかもしれないですね!実際に妊娠後、出産までに特に大変だったことはありますか?

 

奈津子さん:いざ妊娠が分かって「じゃあどこで産む?」っていうのがまず頭に浮かびましたね。ここ(小値賀)では産めないから、佐世保で産むのか?それとも地元の福岡で産むのか?とか、いろいろ考えて、結果、福岡で産んだんですけど。

奈津子さん:生まれた時はもう「生まれてきてくれてありがとう」「あ~ほんとに生まれてきた~」って感じで嬉しかったし、家族が遠かったから、早く会わせたい気持ちもあったし、なんかいろんな気持ちで・・・。

 

ー福岡での出産はやはり遠くて大変でしたね。島でも子どもが産める環境ができればいいなという気持ちはありますよね。出産後、小値賀での子育て環境はどうですか?

 

奈津子さん:出産後ってホルモンのバランスで不安定になるってよく言うけど、私はほんともうそのタイプで。すごい不安定になって、産んだ途端、自分が違う人になったんじゃないかぐらい、不安定になったんですよね。そういう時にちょっと外に、この子を連れて出たら、近所のおばちゃん達が声を掛けてくれたりとか、ちょっと買い物に行ったら、そこのおばちゃん達と話せたりしたのが、自分の中ではすごい安心感があったし、それで結構、救われた部分が大きかったという感じです。なかなか都会では、そんな知らない人に赤ちゃん連れてるからって、声かける人はいないと思うので、小値賀ではもうみんなが「どこの子ね~」とか、「名前は何ていうの~」とかしょっちゅう声を掛けてくれて、名前を覚えてくれて。次に会った時は話しかけてくれてとか、そういうのがすごい温かかったので、私はすごいありがたい環境だなぁと。いつも、今もですけど思ってます。

 

勇樹さん:あと手厚いよね、子どもを遊ばせてあげられるところもあるし。

 

奈津子さん:「ぴよぴよ広場」とか、まだ保育園に行ってない子達を一緒に見てくれる先生達がいて、(子どもを)遊ばせて私たち(母親)がちょっと休ませてもらえる場所があったり、いっぱい子ども(向け)のイベントが、餅つきとか、お寺でちょっと親子教室してくださってたり、絵本読みがあったり、月にいろんなイベントがいっぱいあって、それが今楽しいね。いろんなとこ行くのがね。

あと、昔ながらの遊び、竹を使ってとか、おじちゃんおばちゃん達が遊んでたような遊びとかも、この子に教えてほしいし、小値賀弁も教えてほしいし、小値賀のいろんなことを習っていきたいなって思ってます。

 

ーやろうと思ったらできる環境があるのが小値賀の魅力なのかもしれないですね!最後になりますが、実際に小値賀で子育てをしていて良かったことはどんなことですか?

 

勇樹さん:もし福岡で仕事をしてて、この子が生まれても、ほとんど家にいなかったので、遊んだりしてあげることもできなかったのかなって思いますね。今はもう、家と店が隣っていうのもあって、何かあったら、凪太を連れて来れるし。(凪太が)店番してたらね、お客さんが増えるし(笑)ばあちゃん達が「かわいかね~」って遊びに来てくれるので。

 

奈津子さん:小値賀に来たおかげでこの子にも逢えたし、それはすごいありがたいというか、良かったことです。ちょっと泣きそうになっちゃった(笑)

【Soul Kitchen】

住所:小値賀町笛吹郷1683-3

営業時間: 10:00〜18:00

※無くなり次第、終了

☎︎ 0959-42-5188

定休日:月曜・火曜

※駐車場あり

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福岡から思い切って移住してから、凪太くんという新しい命を授かり、ゆったりとした島暮らしと、子育てを楽しんでいる小松さんご夫婦。お二人の温かい雰囲気と、島の宝の凪太くんがいる場所には、島の人たちが自然と集まってくるのかもしれません。そんな素敵なお二人が真心こめて作る美味しいお惣菜を求めて、これからもSoul Kitchenはきっとたくさんの人が集まる場になっていくでしょう。小値賀島が子育てに力を入れるまちづくりを進めることで、小松さん夫婦のような子育て世代が小値賀に増えていき、島の未来がより明るくなることを願っています。

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