top of page
96830123.jpg

INTERVIEW​

Iターン編

Iターン編

動画を再生

INTERVIEW 03

​福岡に住んでいた時よりも家族の時間が増えた。

【お惣菜屋 Soul Kitchen(ソウルキッチン)店主】小松勇樹さん・奈津子さん

小値賀島の笛吹地区にあるお惣菜屋「Soul kitchen」のご夫婦。二人とも福岡出身で、結婚された後も福岡に住んでいましたが、奈津子さんの家族が小値賀島で惣菜店をオープンしたことをきっかけに、夫婦で移住を決意。今年で4年目を迎える島のお惣菜屋さんとして観光客はもちろん、島民にも人気のお店です。

小値賀港から歩いて5分ほどの本通りから少し入ったところにある、小さな一軒家風のお惣菜店。2020年のオープン以来、人気のコロッケやメンチカツはもちろん、おにぎり、お弁当や夕飯のおかずにぴったりなお惣菜など、豊富なメニューが人気のお店です。今回は、福岡から移住された小松さんご夫婦に、島への移住のきっかけや島暮らしのこと、子育てのお話を伺いました。

IMG_3526.jpg

ーお二人とも福岡出身とのことですが、小値賀に移住したきっかけを教えていただけますか?

奈津子さん:私の家族が3年前に、(小値賀で)お店をすることになったので、私はちょうど仕事をしてなかったのもあって、小値賀に来て手伝う形になりました。

勇樹さん:オープンしてから1ヵ月位やってたけど、結構大変そうで、最初はすぐ福岡に帰ってくる感じだったけど、それは難しそうで。その時期、ちょうどコロナが感染拡大して、僕、(福岡の)居酒屋で店長をしてたんですけど、1ヵ月位休んでいいよっていう時期があって、僕も小値賀に来て(1ヵ月間)お店を手伝うことになりました。

1ヵ月、福岡の忙しい環境とは違って、ゆっくりと流れる小値賀の時間の中で、釣りをしたりだとか、畑も始めてみたりとかして。元々、自分でお店を持ちたいという希望があったので、このタイミングで(福岡の)居酒屋を辞めて、小値賀に来ることを決意しました。

IMG_1027.jpg

ータイミングも大事ですね!実際に思いきって都会から離島へ来てみて、何か感じたことはありましたか?福岡とはだいぶ違う生活になったと思いますが。

勇樹さん:福岡にいる時は、毎晩コンビニに行って、お菓子を買ってお酒を飲んでたりしたけど、小値賀では手に入らなくて。今はネットが使えるから、友達とかにも「物がなくて大変やろ、不便やろ」って言われるけど、小値賀にいても手に入る。そんなに心配しなくてもいいかな。

奈津子さん:実際住んでみたらすごい静かで、人が通ってないところもよくあったりして、ほんとに「のどかやなぁ~」って。車を運転してても、全然誰ともすれ違わないこともあるし、公園へ行って「貸し切り~のびのび~」みたいな感じのこともよくあるし。都会と時間の流れが違うってこういうことなんだろうな、と移住してきてからほんと体感しました。

ーたしかに、小値賀は静かでのんびりしてますよね。それを楽しめるのはいいですね。その他、小値賀に来て良かったことはどんなことですか?

勇樹さん:福岡で仕事が忙しくて、家族との時間が取れなかったけど、小値賀に来てからは、プライベートの時間が取れるようになって。お店もしっかり週休2日にしてます。

奈津子さん:ゆっくりのんびり過ごせるようになりました。ほんとに福岡にいる時は、一緒に過ごす時間がほとんどなくて、すれ違い生活だったのが、お店を一緒にしていて、ほぼ毎日一緒にいるようになって、全然違う生活になったし。

小さい島でいろんなところが近いから、それがどこでもサクッと行きやすい。人との距離も近いから「ちょっとこれしよう」っていうとすぐできちゃう。「ちょっとピクニック行こう♪」って言って、じゃあ空いてるお友達にちょっと声かけて、「行ける人行こうか♪」とか。家族ぐるみでのお付き合いも、いろんな人に知り合えて、その人達と楽しく一緒に過ごせるのがこの島ではすごいありがたいなって思ってます。

IMG_1031.jpg

ー移住した後は、島の人たちにどうやって馴染んでいったのですか?

勇樹さん:(小値賀に)来てからしばらくほとんど友達ができないっていう時期があって。小値賀では、もうそれぞれのコミュニティがあって、そこにどうやって入ったらいいのかなっていうのは考えてて。

たまたま店の前にバットを置いてたら、お客さんで来た人が、体協野球部に誘ってくれて。その体協野球部からの繋がりで、消防団にも誘ってもらって、今では頻繁に練習後とか飲みに誘ってもらったり、消防団の訓練の後は飲みに行ったりとか。

飲みに行くだけじゃないけど、そこでコミュニティができて、お店にも買いに来てくれたりもするので、ほんと誘ってもらって良かったなっていうのはあります。

ほんと、挨拶は大事だなって思いますね。会った人達、島の人達に挨拶をしましたね。都会じゃたぶん挨拶することは無かったと思うんですよね、顔を知らない人に。でも(小値賀では)挨拶したら、気さくに挨拶を返してくれて、そこから話が膨らんで仲良くなって、お魚もらったり、お野菜もらったりっていうこともあるので、島に溶け込む努力みたいなのは大事なのかなと思います。

IMG_1564.jpg

ー田舎での挨拶の文化は大事ですよね。移住者は特に挨拶を心がければ、島の人も受け入れてくれる感じがしますよね。そういうことができる人は島暮らしに向いてるんじゃないかなって思いますね。
では、そんなお二人のような離島移住に興味がある人へメッセージをお願いします。


奈津子さん:移住者が結構、小値賀にいると思うので、その人達にもちょっと声をかけてみたり。最初は少し島の人と関わるのがドキドキする感じだったら、うちの店に来て私達に声かけてもらってもいいですし。

ワンクッション置いて、私達の知り合いの方と仲良くなってからとか、そんな感じでも広がっていくのかもしれないから、ちょっと軽い気持ちで来てみて、知ってみて、「(小値賀の暮らしは)自分と合うかな」とかそんな感じで。「絶対移住!」とかじゃなくて、少しずつ慣れていくとかでもいいのかなって思ったりしますね。

勇樹さん:息子の凪太がおると、まじ安心感がある。はははっ(笑)